滋賀県草津市のちゃんこ料理店「隠れDining蔵間 草津店」で、経営者の男性に因縁を付けて暴行し、死亡させたとして、県警草津署は2017年12月29日、不動産仲介業・浜野慶治(46)(草津市野路1丁目)、土木作業員・関一也(45)(大津市平津)の両容疑者を傷害致死容疑で逮捕した。
2人は店で「盛りつけが悪い」と店員に怒り出し、男性を呼びつけていた。
発表では、死亡したのは草津市下物町、糸岡真二さん(60)。
浜野容疑者らは2017年12月21日午後11時15分頃から翌22日午前1時40分頃の間、同市大路の「隠れDining蔵間 草津店」の個室内で、糸岡さんの顔や頭部、背中を土鍋で殴ったり蹴ったりし、左右肺損傷で死亡させた疑い。糸岡さんの肋骨(ろっこつ)も複数箇所、折れていた。
浜野容疑者らは容疑を認め、「従業員の態度に腹が立って殴った」などと供述している。
浜野容疑者らは21日午後7時頃、知人らと7、8人で来店し、同9時頃、従業員に「責任者を呼べ」と要求。別の場所にいた糸岡さんが駆けつけたという。
近隣の飲食店から「大きな音がしたので、見に行ったら店のドアが破壊されている」と110番があり、同署員が駆けつけた際、糸岡さんは、正座した状態で頭から血を流していた。意識がもうろうとした様子で、搬送先の病院で間もなく死亡した。
糸岡さんが暴行を受けている間、浜野容疑者と一緒にいた客が従業員に対し、「この場でおさめるから、(警察を)呼ばんといて」と、通報しないように求めていたという。
浜野容疑者らは職務質問に応じず、その場から立ち去ったが、同署は2人が暴行に関与したと判断。7日後に逮捕に踏み切った。
[出典:東洋経済ON LINE http://toyokeizai.net/articles/-/203237 ]
この犯人の浜野慶治(46)は、元暴力団員(犯行時もそうだったかもしれないが)です。
で、しかも2003年にリンチ殺人をして死体を山に埋めて捕まっています。この犯罪での刑期は懲役10年でした。
浜野慶治は出所後も暴力団関係の人脈で行き続けたのか、特定されたツイッターを見る限り罪を反省しまとめに生きようという欠片すら見えません。
そして、この浜野容疑者率いる周りを威圧するような男たち(実際のヤクザ系)8人が、善良にがんばっている飲食店にやってきて、ちょっとしたことに文句をつけてキレて、責任者を殺すほど殴って殺害。ほんとに胸のいたたまれる事件です。(一緒にいた男たちが従業員が警察へ通報することを抑制していたことから、この仲間の男たちが一般人だとは思われません。)
被害にあってしまったちゃんこ店「隠れダイニング蔵間」の経営者だった糸岡真二さん(60歳)。
お店のHPのスタッフ紹介文。読んでいると目頭が熱くなります。
このご時勢、飲食店経営は、長時間労働、スタッフの雇用・育成など大変なことだらけで、糸岡さんも必死にがんばっていらっしゃたと思われます。それなのに、威圧だけで中途半端に生きている男が腹が立ったというだけで殴り殺す。前科の刑の執行完了から今回の事件が5年以内なら再犯加重で刑の長期が1.5倍になりますが、どうなるやら。
この犯人の浜野慶治と関一也は、無抵抗な人間に人が死ぬような激しい暴行加えていながら、殺意は無かったとして傷害致死罪になり、刑期15年程度でまた社会にでてくるとしたら、この世に神も仏もいなんだなあ、とつづく思います。
日本の刑事司法は、更生の可能性とか加害者の都合ばかりを優先して、そのリスクをたまたま関わってしまった運の悪い一般人に負わせている。普通に生きている人がたまたま運悪く社会不適合者と関わってしまい死んでいく。犠牲になる確率は低いが、かならず誰かが犠牲になるのである。この先何十年、何百年と。自分だけ気をつけておけばいい、自分が犠牲にならなければいいという考え方では、このような不条理はいつまでも変わらないでしょうね。
運の悪い誰かを犠牲にするのではなく、自ら罪を犯した犯罪者に相応の罰を科し、罪を犯したこと、反社会的行動を取ることののリスクを存分に負わせるのが正しい社会だと思う脳だが、なぜそうならないのか。
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