VRの発展と非婚化・少子化

VRは次世代の主流のコンテンツメディアデバイスとなるだろう

VR(バーチャルリアリティ)について、遅かれながら体験しました。特に興味があったわけでもなく、たいしたことないだろうと成り行きで体験したのですが、思っていた以上に凄いです。

まだ発展段階なので映像の粗さや制限なども感じましたが、それを入れてもこの技術はすごいですね。ただの3D映画というものでもありません。

個人の関わるメディア文化として将来に無限の可能性を秘めている技術デバイスといって過言ではないでしょう。

何が凄いのかというと、それは架空の世界の立体性・臨場感、要はリアリティが凄いということです。

ぜひ、実際体験してみることをおすすめします。

リアリティがすごいとどうなるか？ってことですが、それは現実の世界をVRの世界に置き換えて体験できるということです。VRはあらゆる面での応用が考えられる汎用的なデバイスなんだと思います。

VRのアダルトコンテンツへの利用

リアリティがある映像体験ができるとするなら、それは真っ先に人間の基本的欲望であるアダルトコンテンツに利用されるだろうと思いますが、とっくにVR作品は出始めているんですね。

アダルトビデオなんかは、ここ数年でほぼVRコンテンツに置き換わってしまうんじゃないでしょうか。そして、VRは男性だけでなく女性にももちろん恩恵があります。アダルトじゃないにしろ、例えば大好きなジャニーズのライブをステージ最前列というかステージ上で鑑賞している体験も可能でしょう。

VR自体はアダルトに特化しているわけではなく、映画・ビデオなどの映像に関するメディアがまさにターゲットですからこの分野がVRの発展を牽引していくことでしょう。

 

VRの非婚化・少子化への影響

VRの技術自体は、個人のライフスタイルを補間・充填するメディアになります。

特にアダルト分野に関してのVR利用は、昨今の男女のセックス離れなどが言われる時代にあって、非婚化への影響が間接的にしろこの先の技術の進展とともに強くなるでしょう。

男性が女性にアプローチするインセンティブは、（若い？）女性の体への性欲がベースにあるわけですが、VRの技術は代替手段を提供することで性的インセンティブを下げる方向に寄与するでしょう。

ただ、女性の晩婚化からの非婚化・少子化はVR登場以前に既に既定路線ですから、影響といってもそれは今更とも言えます。

今や陳腐な古い表現ですが、「かって女性はセックスと引き換えに妻の座を獲得し、男性は結婚を代償にセックスをできた」、わけです。

現在は、女性は経済的独立を果たし妻の座へ依存する必要はなく、男性も代替コンテンツの充実からリアルな女性にセックスを求める必要性が下がっています（ゼロにはなりませんが、できないならしょうがないと考えられる程度）。

よくテレビなどで、女性の社会進出と少子化のグラフが比例していると図示されたりしますが、男性のアダルト文化の発展と男性の結婚率のグラフも図示してみてほしいものです。こちらも比例関係では！？厚生省では統計データを取れそうにないですが・・・。

正しいか間違っているかどうかは別として、「真の男女平等社会とは、女性が男性の経済力に依存する必要がなく、男性は女性の体に性的に依存しなくてもいい社会」ということでしょう。つまり男女平等な何も女性のためだけの思想ではなく、男性のだめの思想でもあるわけです。

男性がVRの世界に浸って、リアルな女性を求めなくなる（諦める）としても、それは男女平等に資するということで、男女平等上は良いことになります。

そんなのはおかしい！歪んでいる！と仰る方もたくさんいると思います。自然的生物としての人間は、「男女がつがいになって、子供を産み、育てるが人間の本来的姿だ、自然だ！」という考えは、これまでの社会を前提にすればもっともでしょう。

ですが、現在社会では「女性は子供を産むもの！」という自然学的な考え方自体、口したらタブーな世界です。下手すれば失職する世界です。つまり女性であって子供を産むかどうかはライフスタイルの問題であって、どちらでもいい、自由な社会ということです。

このような個人尊重主義の世界では、男性が性欲や異性交流をVRの世界で処理したとしてもそれは自由であって、他人がとやかくいってもしょうがないでしょう。

アダルトだけの世界ではありません。

バーチャル嫁（旦那）、バーチャル子供、バーチャル家庭、バーチャルペット、この先バーチャルな世界はどんどん発展していきます。

高度に情報化が進み、VR技術が進展してく社会においては、「自然な男女関係・当たり前の男女関係」も想像以上に変容していくものなのかもしれません。